2019年10月22日火曜日
手賀沼に水草採集に行きました
今日は雨がちの天気でしたが、せっかくのお休みなのでただ家にいるのももったいないと思い、千葉県柏市の手賀沼に水草を採集しに行ってきました。
手賀沼の西側には大堀川というドブ川が注いでいるのですが、その土手がサイクリングロードとして整備されており、親水域や田んぼがあって水草の観察や採集にはもってこいなんですよね。
今回の目的は、「タマガヤツリ」の採取です。
この前、ビオトープの保全活動に参加した時に初めて見た水草なのですが、その美しい姿に惚れてしまいまして、色々調べたんです。
そしたら、「タマガヤツリ」という水草は、田んぼにワンサカ生えて稲の育成に害を与えるため、農家から忌み嫌われている厄介な雑草だということが分かりました。
ならば、この時期に収穫の終わった田んぼに行けばいっぱいあるだろうし、それを取って怒られることもまずあり得ないことでしょう。
実際に行ってみたところ、現地入りして5分以内に見つけることが出来ました。
この前行ったビオトープのものと比べると貧相な感じがしますが、全くもって問題ございません。
これから冬を迎えるにあたり、空気が乾燥してきますので室内にビオトープ水槽を設置しようと思っているんですが、このくらいこじんまりとした大きさであれば狭い室内に置いても威圧感がありません。
早くも目的が達成されましたのでもう帰っても良かったのですが、すこし他の水草も観察してから帰ることにしました。
少し歩いて目に入って来たのは、「ウキアゼナ」という浮葉性の植物です。
大堀川の岸辺付近にいっぱい見ることができました。
ただ、こいつは日本原産ではなく北米原産の帰化植物とのことです。
どおりで詫び錆びのある容姿をしていないわけです。
こういう外来の動植物がいっぱい見つかるのが手賀沼らしいところではあります。
もう少し探索したところ、まさに大量に繁茂している水草を発見しました。
「オオフサモ」というブラジル原産の抽水性の帰化植物です。
これはサイクリングロードの脇にあった用水路にびっしり生えていて、さすがに侵略者然としたスゴイ感じの茂りようでした。
アマゾン川での激しい生存競争に勝ち抜き、耐寒性まで身に着けてしまったのですから怖いもんなしですよね。
さらに別の水草を探そうとしたところ、嫁からの呼び出しで携帯が鳴り、タイムオーバー。
いそいそと家路につくのでした。
もう少し見たかったですが、主目的の「タマガヤツリ」がゲットできましたので、良しとしましょう。
手賀沼は基本的には外来種の生物に占領されており、日本原産の希少な動植物は殆ど見ることができませんが、ちょっと歩くだけで複数種類の水草に出会えますので、日本原産だなんだと難しいことを言わなければ楽しいところです。
また暇を見つけては行ってみたいと思います。
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