2020年7月25日土曜日

テントップという対アブラムシ製剤

今年はがぜんビオトープに興味を惹かれておりまして、うちのベランダには抽水性の水草などを植えております。
6月に手賀沼で採集してきたオモダカも元気で綺麗な白い花を咲かせています。
うちのベランダは東向きなので少し日当たりが不足しているのですが、その分は夜間に植物育成用ライトを灯して補っています。


とても優美な姿で鑑賞を楽しんでいたのですが、最近アブラムシが凄くて気になっていたんですよね。茎に葉っぱにビッチリついています。


3株しかありませので手作業で取り除いても取り切れなくはないのですが、テントウムシに食べさせてみたくなりました。
で、ネットで調べるうちに出てきたのが今回ご紹介のテントップというテントウムシ製剤です。テントウムシがアブラムシを食べてくれるというのは誰しも知っていることだと思いますが、今や農薬として売られているんですね。驚きました。
飛べないように品種改良してあるようです。


注文するとすぐにクール便で届きました。
中にはおが屑と針の先程の小さなテントウムシの幼虫が入っていまして、それを植物にまくのが正しい使い方のようです。
うちの場合、用途が水草ですので撒くと水面に落ちておぼれてしまいそうですので蓋をあけた容器をオモダカの根本に置いておきました。
幼い頃、近所の原っぱでてんとう虫の成虫に加え幼虫もよく目撃したものですが、こんなに小さかったっけかな?


途中、風が吹いて容器が金魚水槽に落ちてしまいまして結構な数が金魚に食べられてしまったようですがそれでも十分な数のテントウムシの幼虫さんがオモダカに取りついてくれました。
あまりに小さいやつらなので最初は頼りなさそうに思っていたのですが、翌日にはガラッと印象が変わりました。
こ、コイツ等凄い!

旺盛な食欲で大量のアブラムシを捕食し、わずか一日でオモダカからアブラムシが消えてしまったのです。
そしてたった1日で二回りも三回りも大きくなり、幼いころに目撃したテントウムシの幼虫と同じ大きさにまで成長しました。

テントウ虫たちは、オモダカのアブラムシを食い尽くすと新たなエサを求めてうちのベランダを徘徊し始めましたので、次はホテイアオイのアブラムシを駆除してもらうことにしました。


ホテイアオイはゲンゴロウの産卵用に使っているのですが、オモダカにも増してビッチリとアブラムシが付いていました。ホテイアオイは観賞用ではないのでアブラムシが居ても別によいのですが、テントウムシ君がやる気なのでやって貰うことにしましょう。

さすがにホテイアオイのアブラムシは量が多く食べ応えがあったようですが、それでも二日できれいさっぱりアブラムシが居なくなりました。
いや~ほんと仕事ができる子達です。

ホテイアオイがキレイになるとまたベランダで徘徊が始まりましたので、次はタガメ水槽内に植えてあるガガブタを綺麗にしてもらうことにしました。


おい、大事に食べろよ~!うちのアブラムシはこれで最後だぞ~。

ガガブタは水面に浮いていて飛び職人のような仕事が要求されますので苦労するはず。。
それでも1日くらいしかもたないだろうなぁ。。
子供が学校で朝顔を育てているらしく、間もなく持ち帰ってくるそうなので次はそこで働いてもらいましょうかね。

それにしても凄いやつらです。


2020年7月13日月曜日

今年はさながらゲンゴロウ工場のごとく


今年はゲンゴロウ頑張るぞー、と気合が入っていたのですが、気合が入り過ぎたせいかゲンゴロウが凄いことになっています。
既に40匹以上の幼虫が採れており、上陸して土に潜ったものだけで8匹。
そのうち1匹が今日成虫になりました。



私は延べ数年間ゲンゴロウ繁殖経験がありますが、生まれたばかりの白いゲンゴロウを見るのは初めてです。
朝起きたら既にこの状態でしたので脱皮シーンが見られなかったのは残念です。

このゲンゴロウ、6月18日くらいに強制上陸させたのですがなかなか土に潜らずさんざんグズったあげく6月23日にやっと潜りました。
長さは約8cmくらいだったでしょうか。


余りにもグズるので何回も上陸させたり水に戻したりするのが面倒になり、下のように水が入った容器を土入りのプラケに入れて勝手に上陸するのを待つことにしました。
写真は既に容器から水を抜いてある状態で撮りましたが、上陸までは満水状態で水草を多めに入れておき幼虫が自力で這い出ることができるようにしてありました。


この第一号の幼虫君は飼い主孝行なことに容器の真下に蛹室を作ってくれたので、まさにシースルーな感じで観察できとても楽しませてくれました。
容器をスポッと抜けば間近に観察できます。

下は蛹になって数日した頃(7月2日)です。


そして、下が羽化直前(7月12日)
カブトムシと同じようにもっと茶色くなるのかと思っていたのですが、実際のところ目と手足を除けば意外と白いままなんですね。


今朝(7月13日)に起きたらもう脱皮して成虫になっていました。
蛹の時期に段々丸っこい形になっていくのだと思っていましたが違うんですね。
蛹は最後までスリムなままで脱皮と同時に横幅が出ることが分かりました。
そのあたりも蛹になるとほぼ成虫と同じ形になるカブトムシと違いがありますね。


そして夕方。
だいぶ羽に色がついてきました。まだ薄いあめ色です。


ここまで苦労して育ててきたので感無量です。
でも、今年は休む間もなくなりそうです。
なんせ、3齢幼虫や3齢間近の2齢幼虫たちが入った穴あきのペットボトルが上段の金魚水槽を完全占拠しています。
金魚の稚魚達が同じ水槽内に同居しているのですが、ペットボトルで仕切られているので食べられる心配はありません。
スペースが限られたベランダでの飼育ですので生き物同士の相性を考慮しつつ同居させる必要があるんです。


1齢幼虫や脱皮したての2齢幼虫が入ったポリコップもベランダの排水溝にズラリと並んでいます。 ゲンゴロウ千本ノックとはまさにこのこと。


正直これだけいると餌代がかなりかかりますし朝晩2回の給餌もしんどいのですが、今年はやるぞ、と決めたからには最後までやり遂げたいと思います。
これだけの数を経験するとお世話の作業もこなれてきますし、少しでも楽に安くやる方法を考えて工夫しますので、うちのベランダはさながらゲンゴロウ工場のごとくなってきました。

まだまだ一令幼虫が日に3匹も出てくる状況ですのでもしかしたら100匹までも届くかもしれません。。
引き続き頑張るぞー。

お借りした休耕田に水を張っていただきました

ゲンゴロウの生息地にお借りした休耕田に地主様が水を張ってくださいました。 取水口から少しずつ水が入っているようで、じわじわと溜まってきたところです。 カエルの声が聞こえてのどかな雰囲気。 畔には草が生え始めていてここからかなりの勢いで成長しそうです。 この休耕田は中山間地域...