2024年3月16日土曜日

休耕田をお借りできることになりました

 ゲンゴロウ池をお借りしている現地で、新たに休耕田をお借りできることになりましたので、今年は休耕田ビオトープに挑戦しようと思っています。

現地は、山間にある谷津田です。

現地入りする直前に雪が降りまして、周囲が雪に覆われています。

地主様は現地の協力者の方からご紹介いただきました。

ぽっと来たよそ者に土地を貸す人は少ないと思いますので、やはり人づてで紹介いただくというのがとても大切だと思います。つまりは、休耕田をお借り受けする機会を得るためには、事前に現地で人脈を作ることがポイントとなるのですね。

この休耕田は、もう20年間程も耕作は行われていないとのことですが、草刈りがされて綺麗な状態が維持されています。

農家の方が休耕田を綺麗に維持する動機については、下記の論文に詳しいですが、

  1. 「中山間地域等直接支払制度」等の補助金の対象から外れないようにする
  2. 景観が悪くなったり害虫が発生したりなどにより近所に迷惑が掛からないようにする

となっております。

_pdf (jst.go.jp)

休耕田をお借りしてゲンゴロウが繁殖できるような環境を作り出すためには、圃場内に水草を生やすことが必須となります。

休耕田に草が生えている状態になった場合、行政からは管理不行き届きで補助金対象から除外すべき対象に見えてしまう懸念がありますし、ご近所様からは荒廃した害虫の発生源と見えてしまう懸念があります。

従いまして、休耕田ビオトープを運営するためには、この休耕田が管理不行き届きではなく、環境保全のために意図的に水草を生やしている場所であることを周知する必要がありまして、ご近所様向けには看板等で目立つように掲示したり、また、行政向けには現地でそのような取り組みを行っていることを予め伝えておくことなどが必要となります。

関係者から出そうな懸念点に対して予め先手を打って対策を考え、地主様にご説明、ご納得いただくことでやっと休耕田をお借りしてビオトープを造ることができるんですね。

行政と話ができるような方とパイプを作っておくこともとても大事と思います。

今回、地主様や地元活性化に取り組んでおられる方等に多々ご協力頂きまして、なんとか休耕田をお借りできることになりました。

また、地元の生態系の保全が目的であり、我々の方もボランティアでやっている旨を地主様がご理解下さいまして、賃料といいますか、謝礼の方もかなり低額でお受頂くことができました。

ここまでかなりのスピードで進捗しておりますので、ご協力いただいています関係者の皆様には、本当に頭が上がらない思いです。。


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お借りした休耕田に水を張っていただきました

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